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官能書道/筆づかい
第5章 羞心
 ちらっとシーツの上の電動バイブに眼をやった。

 鹿島をおびき寄せるために、恥を忍んで探偵の前で万引きした品物だ。
 もう見たくもなかった。

 ブラジャーはバッグに押し込む。
 パンプスを履き、Tシャツを着ながらドアを開けると、高校生ぐらいの愛らしい少女が制服姿で立っていた。

 涼子は精液の入ったコンドームを少女にわたした。

「じゃあ、あとはお願いね」

「任しときなって。これさえあれば、証拠は充分。
 ちょっと騒いで、淫行事件にしてやるから」

 少女は笑って、コンドームを受けとる。
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