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逆転満塁ホームラン!
第2章 甲子園球場の奇跡
そうと決まった彼の行動は、ただ一言で言うなら【スピーディ且つ権力行使】これに限るだろう。
結局、いつもの焼肉屋で纏まった様で纏まっていなかった話も住友東京財閥の御曹司である総司の手にかかれば、纏まったことになるのだ。
「はあ……。睡眠不足過ぎてやられそう。」
スヌーズ機能を停止して、ベッドサイドに置いてあるペットボトルの水を一気に飲み干した。
──あの晩の次の日、どこからか通達が来たのか青山先生は私に頭を下げると退職金を出すから辞表を書いてくれ、と必死の形相で頼み込んできたのだ。
大体の想像がついた私は七年勤め上げた仕事と引き換えに500万の退職金と甲子園球場での仕事を手に入れた。