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逆転満塁ホームラン!
第10章 九月のゲーム差

「お〜!俺らが必死に頑張ってる時に、阪神の福谷さんが打ったの見てはしゃいでた吉瀬ちゃんだ〜!」

長ったらしい嫌味たっぷりの紹介文を叫ぶのは藤堂君。

この子は、人見知りが入ってるのか初めはボチボチしか話してくれなかったけど今ではこんな感じ。

横浜の選手達も、そんな彼の言葉を聞いて楽しそうに笑いながらストレッチをしていた。

──そう、今日はトートドームでの横浜戦だ。

「もうっ、ウルサイ!第一、それは一ヶ月位前の話やし昨日はちゃんとウィングス応援してたやん!」

「でも吉瀬ちゃん、スマホケースのサインは福谷さんだべな?俺知ってるんだよ。」

と応戦してくる柳君の頭を軽く叩くと、大げさに痛がってみせるからお返しに写真を撮ってやった。

「……あっ!それインスタに載せるつもりだべ?」


「さあー?私はマネージャーさんで、広報はチワワ先輩やからどうやろうね?今から、ラインでこの写真送って彼が良いと思ったら載せられるんちゃう?」

わざとらしくスマホをヒラヒラさせてみると、柳君が大きく笑いながら『お〜怖え』とおどけてみせる。

それに調子乗り、またもカメラを構えようとした時だった……後ろから突然お姫様抱っこされたのだ。

「あっ、もおマルコ!」


いつも私が調子に乗りはじめると、こうやってお姫様抱っこをしてくるマルコ。

大体三番で打ってる長打のバッターだけど、たまに監督の気分で天草と四番を入れ替えてる時がある。

両方共、打順関係なくバンバン打ちまくるから、本当に強さ故の遊び方なんだろうけど。

「何、ニヤニヤしてんのよ!柳君」

「ええ?内緒だべ」

と言われて直ぐだった。


カシャリ、というシャッター音がして抱っこされたまま後ろを見る。

そこに立って満足そうな顔をしているのは──紛れもない私の大センパイさんだ。

「あっ、チワワ先輩!」

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