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逆転満塁ホームラン!
第12章 半端ない週刊誌
「そこまでは俺も分からない。」
「とりあえず会長代行は、皆の話しを聞いてから連絡くれ。と言ってたから俺からの電話を待ってる状態だしな。明日の朝にでも千里会長に報告して、どうするかを決めるんだろうけど…」
「天草、柳。──仲間として、友達として、男として言わせてもらう。」
「コイツのことを助けてくれて有難う。今、蒼井が此処に居るのも俺たちの事見て笑ってくれてるのもお前達が乗り込んでくれて、助けてくれたからだ。」
「だけどな?マネージャーとして言わせてもらうなら、お前達はそこら辺の草野球チームのエースじゃないんだよ。東京ウィングスって云う、日本のプロ野球界で1番の人気球団のツートップなわけだ。」
「一回くらいの肩パンなら、まだマシだったものの……そこまで殴り倒したのはやっぱり頂けないし、もう少し方法が有ったと思う。」
「悪かった。」
「……ごめん。」
「──はあっ、でも俺もマネージャーの前に一男だからな。今回に関してはお前達の気持ちも痛いほど分かるし、オレがそこに居たとしても同じ事をしてるよ。」
「だからお前達二人の事も、もちろんその場に居た逢沢と藤堂と青木の事も全力で守り通す。」
「お前らは、確かに人を殴ってしまったけど──止めきれなかったけど──、でもその前にオレ達の大事な"吉瀬ちゃん"を守ってくれたんだからな。そこはしっかり覚えといてくれ。」