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逆転満塁ホームラン!
第19章 独占欲は突然に
いい加減、気持ち伝えて自分の彼女にするなり何なりしたらアイツも心が落ち着くだろうに。
まあ振られてるからこそ、慎重になっているんだけど俺達から見ればあの二人は完全に両思いだ。
ったく、いつまで高校生みたいな恋愛をする気なんだろう。
「柳」
「何すか?」
「俺達、勿論自分達の夢の為でも有るけど、アイツ達不器用二人組の為にも絶対にセリーグの天下取んないとな」
「……、ははっ、流石内海さんっすね。アイツは確かにそういうのをキッチリと成し遂げてから女を作りたいタイプっすもんね」
「そういうこと。優勝なんてアイツのチカラだけじゃ出来ないからこそ、俺達も一肌脱いでやらないと、な?」
手がかかってしょうがないけど──
前の球団で野球してた時よりも、コッチで野球してた時の方が楽しくて常に笑ってるってのは俺の性に合ってるってことなんだろう。