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逆転満塁ホームラン!
第21章 俺の自慢の嫁
「なにこれ!!!」
朝からだだっ広いリビングに響く私の声。
オフシーズンまっただ中の旦那さんは、ハワイでの自主トレも終えてソファーでダラダラしている最中だ。
「ぁあ?」
「これやん、これ!!」
"スーツ着る機会出来たからクローゼット掃除しといてや"といわれたから彼の部屋に入ったけど…。
机の上に無造作に並べられたキャバクラやソープランドの数々の名刺。野球選手の奥さんになった以上、こんな事は覚悟してたし何ならこの人が女好きなのは分かってたけど、私が部屋に入るのを知っててのコレなら話が違う。
全部かき集めて、ソファーの前のテーブルにドンッと置くと……状況を理解したのかしていないのか。
どちらかは分からないけど、目をぱちくりと広げて急に座り直した天草流、私の旦那になって二年の人。
「これ、全部最近のやつちゃうん?!」
「……いや、前のやつやで。」
「はあ?ぜったいウソやん、何このソープランド・フワリーフワリーの美咲ちゃんのコメント。沢山イカせてくれて有難うって……ホンマにふざけてん?!」
「だからお前と結婚する前のやつやって」
「そんなに前のやつが何で今机の上に有るわけ?!」
「掃除してそのまま置いてた。」
「はあ?!」