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逆転満塁ホームラン!
第21章 俺の自慢の嫁



昨晩は死ぬほど飲ませてもらった。

結局、総司は仕事を16時半に終わらせて早々と帰宅。

買い物帰りの総司ママと二人で夜ご飯の用意をしたり、総司の帰宅2時間後くらいに漫画のようにネクタイを外しながら玄関で靴を脱いだ総司パパとビールを注ぎ合ったり。


抜群の住友チームプレーのお陰で私が説明する間もなく、みんな状況を理解してくれていたから、久しぶりの息抜きになったのは間違いなかった。

こんなただの家庭出の私を暖かく受け入れて、本当の娘のように迎えてくれて──ありがたいよなあ。


私が来ると聞いたからなのか、急遽晩ごはんの内容を中華から和食のしゃぶしゃぶ鍋に変えてくれて、ビールもキリンじゃなくてアサヒスーパードライを12本も。

おもてなし精神……というのか何というのか。

本当に愛してくれているのがすごく分かる。


少しだけガンガンする頭を抑えながら、下の階で悲鳴に近い甲高い声を上げている総司ママに声を掛けた。

「総司ママー?!どうしたんー?!」

「里奈ッ…!早く降りてきて…ッ!!!」


バタバタ〜とまるでショートコントみたいな激しい音と高い声の組み合わせ。寝起きの私には一体何が何だか理解できるはずもない。

既に総司と総司パパは仕事に行ったからこの家にはお手伝いさんと私と総司ママのみ。

まあ、不審者とかそういった類の事ではなさそうだからソコだけ安心して階段を降り、リビングへ向かった。


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