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逆転満塁ホームラン!
第21章 俺の自慢の嫁
『え〜皆さん、この度はお忙しい中お集まり頂き有難うございます。事前にマスコミ関係者の皆様にファックスでお知らせした通り……』
『来シーズンからメジャーに挑戦する事になりました、球団はレッドドラゴンさんです。』
「……へっ?!」
ポカーン、とアホ丸出しの顔をしながら総司ママの顔を見ると【私が知るワケないでしょ】と心の声を読んだのか、そんな表情をして首を振っていた。
『高校を卒業してから、ずっと東京ウィングスでお世話になってきて…今回は卒業という事でフロントの方達にも、まあ皆さんご存知の通り千里初と云う僕の両親にも背中を押してもらえて』
『ずっと言い続けてたメジャー挑戦、という夢を叶えようと思いレッドドラゴンさんと契約を結んだのが始まりです』
『とりあえずバッターとして三年65億で契約合意しました。』
三年六十五億──……?
いやいや、金額が多すぎて話しについていけないし。それ以前にレッドドラゴン?あの有名な?はあ?
『ポジションと背番号は一週間後に向こうで行われる球団との合同会見で発表しますので、それまでは…。』
一通り話し終わったのか、これまたお堅そうなスーツを来た久しぶりに見るチワワ先輩がマネージャーらしくその場を仕切り、次々にあがる手を見て質問を受けていく。
『この度はメジャー移籍おめでとうございます!三年六十五億契約と言うのはピッチャーではなく日本人バッターとしては異例中の異例ですが、そこはどう受け止めておりますか?!』
「そこに関しては僕の今までの実績に値段をつけてくれたって意味ですので、ありがたく思います。だけどチームの皆やウィングスに居たからこその成績だった部分もあると思うので、今後はもっと上を目指すのみですね。」