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逆転満塁ホームラン!
第3章 不吉な予感
「本当、お願いだってー!タクシー代は当たり前に渡すし、俺もコイツもここまで言われて酔っ払ってる所を襲う様なタチじゃねえしさ?」
「そんなん信用出来ると思います?!」
無理矢理、両手に持たされたショットグラスを持つのは持つけど頑なに口に付けない私と、負けず劣らず勧め続ける柳くん。
いつの間にか、またミサトちゃんは天草の隣を占領していた。あれじゃあ、飲まされるだけ飲まされて沈没したヘルプの子達が可哀想に見える。
「この二人に関しても、同意の元だべ?」
「ちゃんと意識がハッキリしてる内から抱いていいか聞いてたし、この二人以外の女に関してもそうだけど……俺達二人だからこそ、レイプとかそんなんはしないし、しなくても出来る立場にあるから!だからそこは信用してよ!」
「………。」
「本当、それ飲んで天草と話終わったら帰ってくれて良いからさ!」
「ただ、そのイケイケの性格に乾杯したいだけなんだよ。だから、いいじゃん?」
子犬の様に上目使いで見られて、おまけにここまで頼み込まれると断りきれない性格がちょっと入ってる私は、やっぱり頷いてしまう。
爆睡している二人の女の子の事は見て見ぬフリをした。
確かに、ここまでの立場の人間で居る以上、選手生命が終わる様なヤバイ事はしないだろう。
同意の上の乱交と、レイプや覚醒剤では世論が百も違う事は彼達だって知ってるはずだ。
「……じゃあ、いきましょっか!」
「はーい、お二人様が〜」
ロリ巨乳ちゃんのイメージそのままである少し高い声を筆頭に、金曜日の夜中によく聞くコールが始まった。
私と柳君は目を合わせて、グラスをぶつけてから──まるで男試し、という様に一気にウイスキーを飲み干した。