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第7章 出会いの人員不足

──天草と柳のキレ方は半端じゃなかった、らしい。

あの場面を見ていた広島のバッティングコーチの稲盛さんが、笑いながら教えてくれた。

あれから変に気を回した野茂君は、本当に私とあんまり話してくれなくなり他の選手達も事あるごとに『これ以上仕事頼んだら天草にしばかれるからな』なんて言ってくる様になったんだから……はあ、良いのか悪いのか。

私は割と仕事はマトモにしたいタイプだから、こういう場面で【助かった】とか【楽になった】とかは一切思わない。