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サイドストーリー9
第4章 心も抱きしめて
オープンキッチンのカウンターに置かれている椅子をくるりと回して壁一面の窓の方へ向けて座る。

高層マンションから見る花火は地面から見る花火とはまた違った感覚だ。

真上ではなく『少し上』で花火が花開く。

「浴衣を着て来てくれるとは思わなかった」

カウンターに置かれたワインのボトルは
石島さんの会社が今年輸入を始めたワインだそうでとっても飲みやすい。
オーガニックレストランでだけ、飲めるらしい。

「ん?なんで?」

部屋を真っ暗にして
花火の音と閃光だけが部屋を包んでいた。

「外に行く訳じゃないから、普段着の方が楽だろう?」

そう言って、私の襟足を触る。
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