この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サイドストーリー9
第8章 乙女☆大作戦
横浜の花火大会は、学生時代に来たきりで
思い出の中にある人ごみよりもさらに凄い人の波だった。
「会えんのかよ」
待ち合わせ時間を過ぎて
若干不安になった待ち合わせは桜木町駅で
「え~。職場の駅?」
と、美咲は嫌がっていたけど、もうここまでくれば
隣の関内駅だろうと、会社の人に会う確率は同じな気がする。
あんだけ社員数が多い職場で、横浜の花火大会で誰にもあわないはずはない。
「山崎!」
人の波を縫うように近づいてきた美咲は浴衣姿だった。
「浴衣着てきたんだ」
俺の思わず言ったその言葉に美咲はちょっとムッとして
「なぁに?嫌だった?遅れて悪かったわね」
「いや、俺も着てくれば良かったと思って。可愛いよ」
そう言った途端、照れてそっぽを向いた。
うん。可愛い。
思い出の中にある人ごみよりもさらに凄い人の波だった。
「会えんのかよ」
待ち合わせ時間を過ぎて
若干不安になった待ち合わせは桜木町駅で
「え~。職場の駅?」
と、美咲は嫌がっていたけど、もうここまでくれば
隣の関内駅だろうと、会社の人に会う確率は同じな気がする。
あんだけ社員数が多い職場で、横浜の花火大会で誰にもあわないはずはない。
「山崎!」
人の波を縫うように近づいてきた美咲は浴衣姿だった。
「浴衣着てきたんだ」
俺の思わず言ったその言葉に美咲はちょっとムッとして
「なぁに?嫌だった?遅れて悪かったわね」
「いや、俺も着てくれば良かったと思って。可愛いよ」
そう言った途端、照れてそっぽを向いた。
うん。可愛い。