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第11章 運命という名の恋

「蘭丸ちゃん」

廊下を歩いている時に後ろから広報の柳下さんに声を掛けられた。

「丁度良かった！先日の資料のお礼をしたいと思ってたんだ。
今日仕事帰りに時間あるかな？」

と律儀にもそんな事を言う。

「え！良いですよ！仕事ですし」
「いや。あれは仕事の範ちゅう超えてたでしょ」

作った資料は広報が求めていたものに少し手を加えた。
使用用途を聞いたら、その部分を付け足した方がいいと思ったから。

「良いから。遠慮しないで。あの資料凄く役に立ったんだ。何が食べたい？
イイ男連れて行こうか？うちの部イイ男そろってるよ。
加藤さんが良い？矢野さんが良い？青木君が良い？
蘭丸ちゃんはどんなタイプが好き？」

「えっと・・・じゃぁお言葉に甘えて」
「うん。遠慮なく言って」