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サイドストーリー9
第13章 約束のピンキーリング

その時、
「篠塚さん、この書類なんですが」
確か、経営管理部の・・・岡本くん、だっけ?
書類の記入の仕方を篠塚くんに聞きに来た。
「あぁ、それで良い。書き終わったらPDFで俺の社内メアドに送っといて」
「はい。失礼します」
ちらっとこちらを見て丁寧に頭を下げて離れて行った。
「経管の岡本くんだっけ?」
「あぁ。あれは上に行くぞ」
「へぇ。篠塚くんがそう言うなんて珍しいね」
「プロジェクトの予算の動かし方で分かるんだよ」
「ふ~ん」
改めて岡本くんの背中に視線を投げかける。
「あーゆー男と付き合えば?」
「年下はイヤよ」
「なんで?」
「婚期が遅くなるから」
「年下じゃなくても遅くなるような気がする」
篠塚くんと石島くんにからかわれて
3人で笑いながらその場を離れた。
同期で話すのは楽しい。
経管の岡本くんか・・・・
その時の岡本くんが翌年、同期より1年早く主任に出世して
篠塚くんが
「ほらな」
と、ちょっと自慢げに飲み会で話した翌日、
私は岡本くんが率いるプロジェクトの専任秘書に辞令が出た。
END*****
「篠塚さん、この書類なんですが」
確か、経営管理部の・・・岡本くん、だっけ?
書類の記入の仕方を篠塚くんに聞きに来た。
「あぁ、それで良い。書き終わったらPDFで俺の社内メアドに送っといて」
「はい。失礼します」
ちらっとこちらを見て丁寧に頭を下げて離れて行った。
「経管の岡本くんだっけ?」
「あぁ。あれは上に行くぞ」
「へぇ。篠塚くんがそう言うなんて珍しいね」
「プロジェクトの予算の動かし方で分かるんだよ」
「ふ~ん」
改めて岡本くんの背中に視線を投げかける。
「あーゆー男と付き合えば?」
「年下はイヤよ」
「なんで?」
「婚期が遅くなるから」
「年下じゃなくても遅くなるような気がする」
篠塚くんと石島くんにからかわれて
3人で笑いながらその場を離れた。
同期で話すのは楽しい。
経管の岡本くんか・・・・
その時の岡本くんが翌年、同期より1年早く主任に出世して
篠塚くんが
「ほらな」
と、ちょっと自慢げに飲み会で話した翌日、
私は岡本くんが率いるプロジェクトの専任秘書に辞令が出た。
END*****

