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サイドストーリー9
第2章 蛍の想ひ人
由布子さんと結婚しようと決めて
善は急げと準備をする時点で
案の定、というか、ここか、というか、想定内、というか
結婚にストップがかかった。
母親「たち」だ。
「博之があんなことになって、由布子さんと思い出に浸り合っていたことは
今となっては申し訳なかったと思うわ。
私が寂しいから、由布子さんを道連れにした感じになってしまったけど
由布子さんは早く博之を吹っ切って幸せを探さなきゃいけなかったのにね」
「おばさん・・・」
「でも、ごめんなさい。信之も私の大事な息子なのよ。
博之を忘れ切れていない由布子さんと一緒になっても幸せになれるとは思えないわ」
「・・・・」
「私も、反対よ」
由布子さんのお母さんが静かに話し出す。
「博之君と由布子は誰しもが結婚すると思っていたわ。
だから博之君があんなふうになったときの貴女を母親でも見てられなかった。
加賀さんと博之君の思い出を話すことで保っていたのよね。
でも、それと、博之君の弟の信くんと結婚するのは別よ。
貴女、一生博之君から離れられないわよ」
2人の言葉はそれぞれの子供を思いやる気持ちで
俺たちはそれが分からないほど子供でもなく
反対を押し切ってまで結婚する気はなかった。
善は急げと準備をする時点で
案の定、というか、ここか、というか、想定内、というか
結婚にストップがかかった。
母親「たち」だ。
「博之があんなことになって、由布子さんと思い出に浸り合っていたことは
今となっては申し訳なかったと思うわ。
私が寂しいから、由布子さんを道連れにした感じになってしまったけど
由布子さんは早く博之を吹っ切って幸せを探さなきゃいけなかったのにね」
「おばさん・・・」
「でも、ごめんなさい。信之も私の大事な息子なのよ。
博之を忘れ切れていない由布子さんと一緒になっても幸せになれるとは思えないわ」
「・・・・」
「私も、反対よ」
由布子さんのお母さんが静かに話し出す。
「博之君と由布子は誰しもが結婚すると思っていたわ。
だから博之君があんなふうになったときの貴女を母親でも見てられなかった。
加賀さんと博之君の思い出を話すことで保っていたのよね。
でも、それと、博之君の弟の信くんと結婚するのは別よ。
貴女、一生博之君から離れられないわよ」
2人の言葉はそれぞれの子供を思いやる気持ちで
俺たちはそれが分からないほど子供でもなく
反対を押し切ってまで結婚する気はなかった。