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サイドストーリー9
第22章 虹色の楽譜
ありがとう。
あの時、俺を手放してくれて。
俺にスカラを受けさせてくれてありがとう。
茜さんは俺のピアノの音だけじゃなくて
人間的にも成長させてくれた。
キミがいなければ、なにも弾けない。
キミがいなければ、音が鳴らない。
キミがいなければ、ピアノを弾く意味がない。
俺の音の全てはキミのためだよ。
これから生涯の演奏のすべてを君のために弾くと約束するよ―――
「奏くん!そろそろ時間だけど」
茜さんは今や俺のコンサートのすべてを仕切る敏腕マネージャーだ。
小野寺奏に弾いてほしかったら小野寺茜を口説き落とせ。
ヨーロッパの名だたるホールの支配人にそんなふうに流れているらしい。
「今行く」
立ち上がって茜さんを抱きしめる。
「Je vais le jouer pour vous aujourd'hui aussi」
――今日もキミのために演奏するよ―――
END****
あの時、俺を手放してくれて。
俺にスカラを受けさせてくれてありがとう。
茜さんは俺のピアノの音だけじゃなくて
人間的にも成長させてくれた。
キミがいなければ、なにも弾けない。
キミがいなければ、音が鳴らない。
キミがいなければ、ピアノを弾く意味がない。
俺の音の全てはキミのためだよ。
これから生涯の演奏のすべてを君のために弾くと約束するよ―――
「奏くん!そろそろ時間だけど」
茜さんは今や俺のコンサートのすべてを仕切る敏腕マネージャーだ。
小野寺奏に弾いてほしかったら小野寺茜を口説き落とせ。
ヨーロッパの名だたるホールの支配人にそんなふうに流れているらしい。
「今行く」
立ち上がって茜さんを抱きしめる。
「Je vais le jouer pour vous aujourd'hui aussi」
――今日もキミのために演奏するよ―――
END****