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サイドストーリー9
第24章 キスの後で…
「聞いた?トイレマットも桃柄なんだぜ?」
「知ってる!眼鏡ケースもだぜ」
「あれ?斉藤眼鏡だっけ?」
「家では眼鏡なんだよ。コイツ」
「へ~。ももちゃんの置きパジャマも桃柄!ヒカルセンパイが買ってくれたんだって」
「きいた!きいた!お揃いのマグカップもだろ?」
「コースターもだよ!」

桃花のヤツ・・・どこまでしゃべってんだよ。

「斉藤、ももちゃんのこと愛してんだなぁ~」

可笑しいような嬉しいようなそんな顔で2人は俺を見つめた。

「ももちゃんがしゃべったことは許してやれよ」
「そうそう。ダイブツちゃん、嬉しくてしょうがないって感じだもんな」

「愛されてるなぁ~」

2人の笑いは収まらないようで。

だからとどめをさしてやる

「桃花専用のタオルは全部桃柄にした」

「・・・・斉藤、ももちゃんと別れたら家中総買い替えだな」
「・・・・斉藤、やりすぎじゃね?」

「良いんだ。愛してるから。別れる気ないしな!」

「うぉ!ダイブツちゃんに聞かせてやりたい!」

2人は録音できなかった事を悔しがった。
勝手に言ってろ。

俺たちで遊ぶんじゃねー。

「お前たちも彼女を大事にしろよ」

数ヶ月前の俺が聞いたら眉間にしわを寄せそうなセリフを言いながらフフンと笑った。


END***

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