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先生と生徒~15年待った分……
第1章 プロローグ
~暁斗side~
職場で薬品を少し手にかけてしまい負傷。
今日は念の為病院で受信し薬をもらった。
隣の内科の受付で聞き覚えのある名前を耳にした気がしたけど、眠くてよく聞こえなかった。
会計を待ってたとき、何人か前にいた小柄な子に目を奪われた。
………かわいい……
視力悪くてあんまり見えてなかったが、近づいてきた時気づきとっさに声をかけてしまった。
教え子の藤川彩音。
小学生の頃塾に来て、1人で黙々と勉強してた。
シャイなのか、最初は全然話してくれなくて、質問もしてくれないし、困った生徒だなと思ってた。
でも中学生になると俺にも慣れてきたのか、ちゃんと目を見て話すようになり、分からないところがあると甘えた声で助けを求めてくるようになった。
可愛いやつだな……
確かにそのときも思っていた。
でも俺はそのとき大学院生。
彼女は中学生。
恋愛になんて発展するわけなかった。
しかも俺はⅠ類の国家試験を受けて警察官になろうとしていた。
ただの可愛い生徒。
それだけだった。
でも今は……
肩より少し長い髪。真っ黒だった髪の毛はミルクティーのような色に染められていた。
相変わらず目が大きくクリクリしていて、背もちっちゃく体の線も細い。……まるで小動物だ。
俺の中で何かが騒いだ。
こいつが欲しい……
何かわからないものが俺を強く突き動かした
職場で薬品を少し手にかけてしまい負傷。
今日は念の為病院で受信し薬をもらった。
隣の内科の受付で聞き覚えのある名前を耳にした気がしたけど、眠くてよく聞こえなかった。
会計を待ってたとき、何人か前にいた小柄な子に目を奪われた。
………かわいい……
視力悪くてあんまり見えてなかったが、近づいてきた時気づきとっさに声をかけてしまった。
教え子の藤川彩音。
小学生の頃塾に来て、1人で黙々と勉強してた。
シャイなのか、最初は全然話してくれなくて、質問もしてくれないし、困った生徒だなと思ってた。
でも中学生になると俺にも慣れてきたのか、ちゃんと目を見て話すようになり、分からないところがあると甘えた声で助けを求めてくるようになった。
可愛いやつだな……
確かにそのときも思っていた。
でも俺はそのとき大学院生。
彼女は中学生。
恋愛になんて発展するわけなかった。
しかも俺はⅠ類の国家試験を受けて警察官になろうとしていた。
ただの可愛い生徒。
それだけだった。
でも今は……
肩より少し長い髪。真っ黒だった髪の毛はミルクティーのような色に染められていた。
相変わらず目が大きくクリクリしていて、背もちっちゃく体の線も細い。……まるで小動物だ。
俺の中で何かが騒いだ。
こいつが欲しい……
何かわからないものが俺を強く突き動かした