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第9章 それぞれの道～敦也～

医師がやってきて

看護師の方に



『ここで少し検査しますので

付き添いの方は少し外で

お待ちください。』




『わかりました。』





外に出るとすぐに広大の携帯を鳴らす。




ワンコールで広大は電話に出た。




『摩耶！？敦也に何かあったのか！？』




『広大、落ち着いて…大丈夫だから…

敦也、今、目を覚ましたの。

目を覚ましたばかりで

先生に見てもらってるところ。

まだ状況わからないんだけど

とりあえずで連絡しておくね。


また検査終わったら先生から

お話あると思うから、

そしたらまた連絡するから。』






『わかった。

待ってるから、すぐ連絡して。』






『うん、わかった。李久は？』






『一緒にいる。

摩耶大丈夫か？』






『うん、大丈夫、ありがと。

じゃあ、また後でね。』






電話を切るとちょうど看護師さんが

１人出てきて中へどうぞと通された。