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保健体育の授業
第6章 そして特別な夜

『俺…お前のこと好きだわ…』
私は言葉がすぐに見当たらなかった。
本当は嬉しくて嬉しくて嬉しくて
仕方ないはずなのに
「教師」と言う枠にはめられた
「生徒」と言うピース
その関係性を崩すのが怖くて不安で
仕方がなかった。
何も言えずただ見つめ返す私に
『…わかってるよ…。
だけど今日だけは許してくれよ…
先生が俺を想う気持ちがあるなら。
俺のこと少しでも好きって思うなら
今日だけでいいから先生じゃなくて
摩耶になって…』
″今日だけ″その言葉が切なくて
どうしようもなくて涙が溢れる。
抑えていたものは崩壊した。
″今日だけ″
その言葉が魔法をかけたように
私の広大への想いが溢れだし
止めることが出来なくなった…

