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第3章 新しい世界で

「麗、体調はどうだ。悪くないか」

「はい。ありがとうございます」

報告をした後、麗は残り皇后と
話をしていた。

「麗、そなたは目が見えない。
銀の器を使ったとしても異変に
気づく事ができない。今まで
以上に気をつけなければ
そなたも子も命が危ないぞ」

「はい、理解しております」

「そこで考えたのだが、そなたが
安心できるよう皇帝陛下と常に
いる方がよいと思っている
のだが、どうだ」

麗は非常に驚いた。皇后がそこまで自分を
認めていると思っていなかったからだ。

前皇帝の頃は皇后が後宮全てを支配し
気に入らぬ者は拷問をして命を奪って
いたと聞いていた為、皇后は恐ろしい人だと
思い込んでいた。

最初は陛下に迷惑がかかるのではないか
と思い、断ろうとしたが皇后に念を押され
縦に首を振った。