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第4章 世子の誕生

「麗貴妃、側室の方達が決定
したようです」

「そう。では後宮へ行かないとね」

重臣達は30人の側室候補を連れて
来たが、結局選ばれたのは
10人だった。陛下はこれ以上
側室は選らばないと明言したそうだ。

「麗貴妃にご挨拶申し上げます。
皇帝陛下に拝謁いたします」

「楽にせよ。今日は、任命式を
行う。順番に前へ」

後宮に着くと、既に皇帝陛下が
待機していた。麗一人に任せる
のが心配だったようだ。

「麗貴妃の指示には必ず従うように。
仮に、陥れようとした時は
分かっているな」

「はい、皇帝陛下。」

側室が出来たことによって貴妃の
座を狙う者も現れる可能性がある。
その為、陛下はあのような発言
をしたのだった。