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官能的大恋愛
第8章 信じて貫く勇気…
「演技、演技…台本あっての甘く強引なセリフだよ。それを俺は、女の子の大好きな押したり引いたりを、強弱付けて言ってるだぁけ」

「女の子扱うのもプロな訳だぁ」

別に、イヤミで言ったつもりはないのに、ナガタッチは慌てて弁解する。

「なぁに、そぉれ~っ?違うってぇ~っ!(笑)」

「違うの?」

「付き合ってって、トシコッチに伝えた時の俺見たでしょ?…気持ちを代弁するの、実は俺そんなに得意じゃないんですけどぉ~っ!(笑)」

絶対、嘘だと思う。

「えぇ~っ…またまたぁ」

「トシコッチいじめないでよぉ。俺、プライベートで、本気入るとマジに奥手なんだからさぁ」

うわっ、弁解必死やなぁ。笑える。

「でも、結構口説き文句毎回並べてるよ?余裕な顔して」

私はもう一発、ぶちかます。

「相当俺の事見てくれて嬉しいけど、かなり動揺を押さえながらクールにしてるのにぃ。だってさぁ、好きな女の子には、カッコいいって思われたいもぉ~ん!」

あなたは充分、カッコいいですよ。

そんな当たり前の事は、以前から知っている。

「それともトシコッチ、強引なの好き?…」

「うん、強引さの度合いにもよる…」

「へぇ~っ、そうなんだぁ…」

Nagの演技が、今の私にはちょうどいいの。

ついつい、束縛して欲しくなっちゃうみたいな。

だって、セリフも表情も全てにおいてパァーフェクトで、カッコいいから!!
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