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官能的大恋愛
第13章 手作り弁当の野望
あぁ…やっぱり何歳になっても、自分の両親の存在は隠しておきたいものだよ。

不意討ちだとか偶然で、見られるのが凄く嫌なんだもん。

普段の日常的で油断した、アホ面を見られたくないのに。

車に乗り込むなり、ナガタッチってば。

ムギュ~ッ!!

「トシコッチ、会いたかったよ」

「よしよし」

私はナガタッチの頭を撫でてあげる。

…ってか、ちょっとだけ身体が熱くない?

気のせいかな。

「どこの海辺まで一走りする?」

私の手荷物に、たぶん反応はしてるはずなのに、自然に後ろに荷物を移す。

「どこでもいいよ。ナガタッチのお好きなようにして?」

「分かったよぉ」

先ずはナビで海沿いを検索かけて、登録箇所をチェックして…。

ナガタッチ…?

「ねぇ、少し鼻声だね?」

「そう?」

そして鼻水を吸ったから、

「風邪ひいてる?もしかして体調悪いの?」

心配して聞く。

「撮影が今月多くてさ、汁役っての?精液ぶっかけるチョイ役とかもあって、腹が冷えたみたい」

汁役ってのか、精液まみれにするためだけで出演する役柄の事か。

「疲れてるんだね」

「少々…」

ナガタッチは元気なフリをして微笑む。

でも、そうなら無理しないで私と会うの断って休んだらいいのに。
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