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その匂い買います
第1章 その匂い買います

中塚は部屋に戻りパソコンを開いてインターネットに接続する。元々、オタク気質の中塚は、インドア派なのだが社会に出てからは、人との付き合いを大切にしていた。たとえ、行きたくない場所でも、誘われれば行く。それは決して妥協とか、媚びているとか、そんな次元の低いものではなく、人と人とが関わって行く上で、ごく至って自然なものであったからだった。
夕陽は編戸を突き抜けて、オレンジと黒のまだら模様を、畳の上に形成していた、中塚もそんなまだら色になりながら、畳の部屋の真ん中で、胡坐をかいて頬杖をつき、右手でマウス操作をしながらインターネットを閲覧している。中塚にとってパソコンは、ストレス解消方法のひとつであると同時に、自らの欲望を満たすためのツールのひとでもあった。
以前、中塚は三崎と話をしていた時に、
「最近のストレス解消法は、インターネットかな」
と言うほど、今やインターネットは一般層にまで普及し、なくてはならない存在になっていた。中塚もインターネットは、日課の一つになりつつあった。
インターネットの活用方法は、人それぞれで、動画を閲覧したり、写真を見たり、掲示板に書き込みをしたり、ブログを書いたりと、その他にも、様々な活用方法がある。
SNSサイトに足を運んだ。大人の掲示板を覘く。そして、掲示板の掲載リンクをクリックして中に入り、掲示板に書き込む。
中塚は器用に、ブラインドタッチをしながら、掲示板に書き込んでいく。
「足の匂いを嗅がせてくれる方。探しております。お礼は致します。詳細はメールにて」
そんな文面を書き終えて、投稿ボタンを押す。
掲載ジャンルは、ミドルエイジ、アブノーマル・SM、スグ会いたい、スグじゃないけど、の四つのジャンルに掲載をした。中塚は定期的に書き込みを上げている。だがしかし、今まで出会ってきた人物たちの匂いは、中塚の求めている匂いとは出会えずにいた。
音や匂いに対して敏感な中塚は、ただの匂いでは性的快楽に酔えずにいた。射精すらできず、ただの性交渉でも逝けず、そんな性癖を持ち合わせて生まれてきてしまっていた。そんな不憫な性癖は、やがて趣向の快楽へと変わり、匂いなしで生活を送ることが苦痛になっていた。匂いをかげないことのストレス発散の為に、インターネットが日課になりつつあるのだと、中塚も薄々は気づいていた。
夕陽は編戸を突き抜けて、オレンジと黒のまだら模様を、畳の上に形成していた、中塚もそんなまだら色になりながら、畳の部屋の真ん中で、胡坐をかいて頬杖をつき、右手でマウス操作をしながらインターネットを閲覧している。中塚にとってパソコンは、ストレス解消方法のひとつであると同時に、自らの欲望を満たすためのツールのひとでもあった。
以前、中塚は三崎と話をしていた時に、
「最近のストレス解消法は、インターネットかな」
と言うほど、今やインターネットは一般層にまで普及し、なくてはならない存在になっていた。中塚もインターネットは、日課の一つになりつつあった。
インターネットの活用方法は、人それぞれで、動画を閲覧したり、写真を見たり、掲示板に書き込みをしたり、ブログを書いたりと、その他にも、様々な活用方法がある。
SNSサイトに足を運んだ。大人の掲示板を覘く。そして、掲示板の掲載リンクをクリックして中に入り、掲示板に書き込む。
中塚は器用に、ブラインドタッチをしながら、掲示板に書き込んでいく。
「足の匂いを嗅がせてくれる方。探しております。お礼は致します。詳細はメールにて」
そんな文面を書き終えて、投稿ボタンを押す。
掲載ジャンルは、ミドルエイジ、アブノーマル・SM、スグ会いたい、スグじゃないけど、の四つのジャンルに掲載をした。中塚は定期的に書き込みを上げている。だがしかし、今まで出会ってきた人物たちの匂いは、中塚の求めている匂いとは出会えずにいた。
音や匂いに対して敏感な中塚は、ただの匂いでは性的快楽に酔えずにいた。射精すらできず、ただの性交渉でも逝けず、そんな性癖を持ち合わせて生まれてきてしまっていた。そんな不憫な性癖は、やがて趣向の快楽へと変わり、匂いなしで生活を送ることが苦痛になっていた。匂いをかげないことのストレス発散の為に、インターネットが日課になりつつあるのだと、中塚も薄々は気づいていた。

