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高校性『惨歌』 90‘Sレイプ 引き裂かれたレオタード
第5章 『黒幕』は横恋慕の主人公
「ふん、少々知恵のついた女はこれだから嫌いだね。日頃は対等の立場や権利を振りかざす癖に、ひとたび自分が窮地に立つと、性別を盾に難を逃れようとする。日本で女権が定着しないのは、女に覚悟がないからじゃないのかね?」
郁子を論破すると、一方で我が意を得たり、という顔つきを見せる田辺。

「しかしだね、僕もこれでもジェントルマンだ。か弱い君にもチャンスをあげるよ。曲がりなりにも、僕を惚れさせた君には、意中の男がいる、そうだろう? それが誰なのか、白状するんだ。調べようと思えば、調べはつくが、君を屈服させる形でそいつの名を聞き出したいんだ。どうせ、学内の男だろう? その男を教えてくれたら、君を赦す代わりに『二年狩り』のターゲットの据えてやる。それでどうだい?」
(しゅ、俊を売れっていうの!? 俊がこんな卑劣な伝統のターゲットにされたら!? 私、それだけは耐えられないし、許せない!!)
「そ、そんな要求呑めるはずないでしょ!! …それにカレシなんて私、いないし!」
郁子は正直に過ぎた。その狼狽ぶりから男たちは、この学内で羨望の対象になっている少女の肉体から交際相手の匂いを嗅ぎつけ、より一層、彼女を悪しき伝統の標的に祭り上げる悦びに駆り立てた。

「そうかねぇ、それじゃあ、そーんなほっぺを可愛く赤らめるほど惚れてる男がいるのに、ド下手な嘘をつく、悪い娘の次期生徒会長さんが反省の弁を述べるまで、俺たち敬愛のダニと、学園の誇りの総務委員長のタイアップで仕込んでやるとしますか!」
宇佐美の言葉に男たちは、ぞくぞくするような興奮を隠しきれない様子で、向こう数か月は続くこの少女への壮絶な虐めを思い描き、田辺は一人薄く嗤うのだった。
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