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愛してるからこそ...
第6章 家族への報告



「わかったからもう泣くな。明日指輪見に行くんだろ。
化粧出来なくても知らねぇぞ。」

そうだ。今日行くはずだった結婚指輪を
明日見に行くことになったんだ。


『それにしても素敵な指輪だね。』

先生に婚約指輪を褒めてもらった。
いつも素敵な指輪だと褒めてもらえる。
私はこんな素敵な指輪を貰えて幸せだ。

「はい。これハリーウィンストンのなんです。」


先生もさすがに何かを悟ったみたいで
正人に大丈夫なのか?と聞いていた。

「心配いらない。株で儲けたし。
ちょっと俺トイレ行ってくる。」


正人は席を外した。
先生をみるといい時計をしていた。

そうだ、正人に時計買うつもりだったんだと思い出し
先生なら詳しいかもと聞いてみた。

「あの先生?
私は正人にこんな素敵な指輪もらってるでしょ?
いつも生活費も受け取ってもらえず...
外食の時に私のお給料が減るくらいなんです。
だから腕時計をあげようかと思って…
どんなものがいいのか分からないので教えてください。」

そうだ。今度瑞穂に結婚報告をするときに
付いてきてもらおう。
そして先生は正人は営業職だしロレックスとか
いいんじゃないかな?と教えて貰った。


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