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愛してるからこそ...
第8章 突然の昇進
マンションが近くなってきて部屋が見える所に着くと
カーテンは閉まっている。
「お、やれば出来んじゃん。」と思いながら
地下に車を停めてオートロックを解除し
エレベーターで部屋まで帰る。
玄関横の換気扇が回っているってことは
まだ風呂入ってんのか?寝てる!?と
少し焦り気味に鍵を開けるとドアが開かない。
さっきのガチャで閉まったということは
あいつ鍵をかけてなかったな!
再度鍵を回して家に入ると中は明るい。
朱里?と声をかけるが返事がない。
洗面所や風呂場を見ても真っ暗で朱里はいない。
リビングのドアを開けて見ても朱里はいない。
朱里!と声を上げても返事がない。
どこいった?と部屋中を見回すと
キッチンのところでシンク側の壁に座り込んで
寝ている朱里を発見した。
はぁー。よかった。と思いながら何でこんな所にと
疑問に思ってしまう。
もしかして何かの病気でここに倒れたのかと
心配して顔を覗くと気持ちよさそうに寝てやがる。
「朱里、こんなところで寝るな。
ほらベッド行って早く寝ろ。」
「...正人…正人!!
あれ?私は...」
「ここで座り込んで寝てたぞ。」
アチャーと言いながらまたキッチンへ向いた。