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愛してるからこそ...
第8章 突然の昇進



15分位してから朱里は起きた。

「正人、ごめん。寝ちゃったみたい。」

「大丈夫。そんなに経ってないよ。」

朱里は寝室の壁にかけてある時計を見て慌てる。

「嘘…こんな時間…
ご飯沢山作ったのに...」

「腹減ったし食べるよ。食べていい?」

朱里はパァーっと明るくなり直ぐに温め直すねと
飛び起きてキッチンへ向かった。


「先に風呂入ってくる。」

はーいと声がするからそのまま風呂に向かった。
そんなに嬉しそうにするほど頑張って作ったのかと
考えるだけで俺の疲れはぶっ飛んで
こっちまで嬉しくなる。

パッとしか見えなかったから
どんな料理がならんでいるのか楽しみで
いつもより早めに風呂からあがった。

ダイニングへ行くとすごい品数の料理がある。
さすがに全部は無理だなって思うが
残すのは俺の性格上無理だしな。

「沢山作りすぎちゃった。
残ったら明日のお弁当に入れるから
食べられるだけ食べてね。」

赤飯
鯛の姿焼き
揚げ出し豆腐
筑前煮
明太子入り卵焼き
アジの南蛮漬け
牛肉のサイコロステーキ
茶碗蒸し
お吸い物


定時で帰ってこれだけ作ったのは感心だが
さすがに量的に無理だから
明日の弁当に入れれないものは全て食べよう。



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