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第9章 小池の悩み

「正人何か勘違いしてない？」

『部長。私は病気ではないので…』



二人は俺を見ては笑いだした。
そして小池が俺にこう言った。



『部長。私は今妊娠しているみたいで
もうすぐ３ヵ月になるからこれは悪阻です。』


に、妊娠！！？


「もしかして相手は金田か？」

『はい。でもまだ話せてないんです。
今出張で色々飛びまわってて…』


朱里は大丈夫だよ。赤ちゃん元気に育ってるんでしょ？
お母さんになるんでしょ？
強くならなきゃ。と声をかけているが
お前はまだ子供産んでないしとツッコミたくなる。



『怖いんです。
妊娠はしているのは検査薬したから
分かってたんです。

でも彼に妊娠のことを伝えて
もし堕ろしてなんか言われたら
私はどうしていいか分からなくて…
悩んでしんどくて．．．

オマケに悪阻もあってって感じなんです。』

「でもさ、愛美ちゃん。
彼も喜んでくれるかもしれないよ？

すごく子供が大好きでいいパパしてくれるかもよ？」


小池の不安も分かる。
けど小さな命は体の中で成長しこの世に
生まれてくることを目標にしてるんだ。


だったらそれをサポートしてやりたいと思った。