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第11章 いろいろな準備

でも今回は私も負けない！


「ねー、正人はさ私のことを思って
実家の隣に家を建てることにしてくれたんだよね？」

「うーん。朱里のためでもあるけど
俺もそうしたかったからな。」


そうなんだ。って納得しそうだったけど
そうじゃないんだよね。


「じゃぁ、今回からは食費要らない。
だって夫婦になるんでしょ？
私だって働いてるの。それなのに正人が全部
払っちゃうのもおかしいし。」

「いや、それはだめ。食費は渡すから。
だったら朱里の給料は貯めといて
貯まったら二人で旅行でも行こう。」

貯めといてって今までの分もあるのに。
お給料どころかボーナスだって
使うことなく通帳にはいったまま。

欲しいものといってもそんな高価な欲しいものなんて
そうそうないし欲しいとも思わない。

だって大好きなブランドのコートが
半額になってても迷うんだよ？

それだけど旅行に行くなんて当分無理そうなのに。
けど正人の事だから旅行代もカードで
払ってきたって言って受け取らないのが分かる。


今度の旅行はそれをされないように
先に現金を下ろしてくるか自分のカードを
これで！！！って差し出してやるっ！