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愛してるからこそ...
第13章 新婚初夜
後処理をし身体も温かく濡らしたタオルで
拭いてくれた正人はベッドに入り込み
私をギュッと抱きしめてくれる。
だから私も応えるように正人の背中に手を回し
筋肉質の胸板に顔をギュッと押し付けて
クンクンと匂いを嗅いでやるんだ!
ボディソープのいい香りがする。
エッチをして少しだけ汗をかいたはずなのに
全然嫌な匂いがしないの。
いつもこうやって匂いを嗅ぐとすごく落ち着く。
朝起きてお弁当を作る前に起きたらいつも
目の前にある胸板を匂っているなんて
正人は絶対に知らないと思っていたけど...
「朱里よく匂い嗅いでるよな。
大丈夫?俺加齢臭とかない??」
「......!知ってたの?
加齢臭なんてないよ!すごくいい香り!」
するとよかったと笑いながら頭の後ろに手を回してきて
また胸板に押し付けられてしまった。
もうこれからはこの胸板も
この匂いも私だけのモノだと思うとニヤニヤしてしまう。
大好きな人と家族になれた日。
お父さんお兄ちゃんも含めてみんなで幸せになりたいな。
そしてお兄ちゃんもいつかお嫁さんが居て
みんなで仲良く暮らしていきたいと願っている。
「正人お嫁さんにしてくれてありがとう。」