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愛してるからこそ...
第13章 新婚初夜
私たちのやり方で幸せな家庭にしようと思う。
正人に家族を感じてもらいたい。
仕事を続けていいと言ってくれたから
私は家事もしながら正人を支えたい。
「こっちこそプロポーズ受けてくれて
家族になってくれてありがとな。
朱里は頑張らなくていい。
いつもの今までの朱里で居てくれたらそれでいい。
愛してるよ朱里…」
こうやって言葉にしてくれるだけで
私の心は溢れそうなくらい満たされる。
「私も...愛してる…」
そこまでは頑張ったけど
力尽きていつの間にか寝てしまっていた。
夜中起きると正人はベッドに居なくて
誰かとスマホで話をしていた。
何を話してるかはハッキリ聞こえないけど
もう迷惑だから電話もLINEもしてこないでとも言っている。
うん…私はそこまでバカじゃない。
女の人なんだってことは理解した...
わざとベッドルームで音を立てて
ドアを開けてみると正人が電話を切って
こっちを見ていた。
ここは聞いてなかったことにするのが一番。
新婚早々喧嘩なんてしたくないし...
「正人…どうしたの?」
「悪ぃ。起こしたか?」
「ううん。たまたま目が覚めたら隣に居ないから」
こうやって自分の気持ちに蓋をする。