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愛してるからこそ...
第15章 唯一の親戚
朱里と仲直り出来て良かった。
元はと言えば俺が悪ぃんだけど...
あそこまで怒るとは思わなかった。
これから新婚旅行をかねて海外に行って
そこでささやかだけど海外挙式をしようと思う。
俺に身内がいないことを知っていて
朱里がそれなら大丈夫と決めていたから。
モルディブで予定している海外挙式は
ホテルとチャペルが一緒になっているから便利。
本当に呼ぶのは数人だ。
朱里のお父さんとお兄さん、社長と常務と人事部長
安藤に水本、葛城と香澄さん
朱里は海兄さんを呼べと言うが
なかなか休みも取れないだろうし...
一度話だけでもしてみようかな。
「オイ林!」
『はいっ!!』
こいつ社用車で事故を起こした時は
泣きながら電話してきた。
だから自分が突っ込んだのかと思っていると
どうやら信号待ちで突っ込まれた側だった。
何か情けねぇのにほっとけない。
『なんですか?』
語尾に ♩ が着いているように明るくこちらに寄ってきた。
「結城先生のことろへら今度いつ行く予定だ?」
『結城先生なら明日行く予定です!』
別便だが行くことを伝えるとわーいも子供のように
喜んでいる林を微笑ましく見ていた。