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愛してるからこそ...
第2章 例の経理の女
10分ほどすると小池が目を真っ赤にさせた
朱里の手を引いて営業部戻ってきた。
「部長会議室使います。」
俺はそれだけ言って朱里を会議室に詰め込んだ。
椅子に座らせてとりあえず給湯室から
コーヒーをいれて渡してやった。
「朱里。すまなかった。」
「違っ!正人のせいじゃない。
あれは…自己嫌悪っていうか...」
「でもあいつにされたことは事実だし。」
「ごめんね正人…」
こいつが謝ってくる必要はない。
何で謝るのか聞いてみると
「香織ちゃんが代わりに言ってくれたけど
私がちゃんと言いたかったの...
正人は私の大事な人だからって…
でもあの時にはっきり言えなかった自分が情けない」
だからって...
「朱里。お前は俺がちゃんと守るから。
もう今日アポないなら帰れ。」
「ダメ...仕事しなきゃ...」
大丈夫。と言い聞かせて会議室を後にし
部長に今日は帰らせると報告して帰らせた。
朱里悪かった。ちゃんと話つけて戻るから
うちで待っててくれ。
頼むからもう泣かないでくれ。
俺はそのまま経理部に向かった。
そして鎌倉に今日の夜話があると伝えた。