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愛してるからこそ...
第2章 例の経理の女
その日の夜会社近くの小さなレストランに入り
鎌倉ときちんと話をすることにした。
「もう迷惑だからこういうの辞めてくれないか?
今回の食事で全て終わりだ。
もうつきまとわないでくれ。」
『嫌ですね結城課長ー!
私別につきまとってないですよ!?
結城課長が好きだから振り向いてほしいんです。』
「それが迷惑なんだ。
俺は須藤と婚約してるし近いうちに入籍する。
だからホントに辞めてくれ。」
すると鎌倉はワインを飲みながら
朱里をバカにするように続けた。
『あんな女のどこがいいんですか?
パッとしないしスタイルだって…』
「お前に何がわかる?
パッとしないことなんてない。
あいつがいるだけで俺の生活は明るくなるし
スタイルだってすげぇよ。
着痩せするタイプだからだけど
めちゃくちゃ胸もでかいし俺はもうあいつしか
愛することは出来ない」
鎌倉は鼻で笑った。
『ふっ!結城課長は周りを見てないからです。
もっといい女がたくさんいるのに
彼女ばかりに気を配るから気づいてないんです。』
こいつに何があるのかわからないがそんなこと
どうだっていい。俺には朱里さえ居れば。