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愛してるからこそ...
第15章 唯一の親戚
『ありがとうな。
行きたいんだが中々余裕がない生活してるから
海斗だけ参加させるよ。
ワシは写真でも見せてもらうから。
奥さん大事にするんだぞ。』
「借金まだ終わってないの?」
おじさんは一人で働いてほぼ返済に当てていると。
海兄さんのお給料は奨学金を返して生活する
最低限だけ入れてもらっているらしい。
『あと150万くらいだな。
何千万の借金がここまで減って凄いなと思うよ。』
150万か。もうちょっとだから立替ようと思った。
でもおじさんに伝えるとそんなことをしてもらえない。
むしろ謝らないといけない方だと。
「おじさん。旅費は俺らで持つから
海兄さんと絶対来てよ。
近いうち嫁さんと挨拶行くから。」
おじさんは分かった。と泣いていた。
とりあえずあと少しの150万返して
少しでもおじさんの生活を楽にしてあげたい。
でもそう簡単には受け取ってもらえないだろう。
どうしようか考えた。
海兄さんに渡そうと思ったけど
海兄さんも受け取らないだろう。
どうすればいいか考えてみることにした。
そして俺はまた書類の山を片付けるため
デスクに戻って地道に片付けていく。