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愛してるからこそ...
第16章 社員旅行
正人も居ないからねまた2人になるのは
少し寂しいなとお父さんが言った。
「もうこの生活に慣れちゃったからね!
でも2泊3日だから耐えて!」
笑いながら言う私にお父さんは顔が暗い。
お兄ちゃんと仲が悪いわけじゃないけど
お父さんの小言にお兄ちゃんが言い返すから
すぐ喧嘩になっちゃうだけ。
私たちが引っ越してきてからは
私が止めに入るから喧嘩はしていない。
「喧嘩しちゃダメよ!
2人とも大人なんだから子供みたいにしないで!」
私が言うと2人がはい。と声を揃えた。
お父さんはメモを取りながら時より質問してくる。
『唐揚げはいつも、べちゃっとして
カラッと揚がらない。』
「温度が低いとカラッとならなかったりするの。
私はすこしだけ片栗粉を多めにして
温度が下がり過ぎないように少しずつ揚げてるよ。」
お父さんは熱心に聞いているのに
お兄ちゃんはリビングで飲んでいる。
「お兄ちゃん!!
帰りはお兄ちゃんの方が早いんだから
お兄ちゃんが作るようになるでしょ?!」
『無理だって…
朱里作り置きしといて…
チンして食うから』
『馬鹿!朱里にばっかり甘えるな!』
お父さんその通りです!!