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愛してるからこそ...
第1章 祝福の嵐
『おはよう。朝から仲良しだな。』
部長だ。
ダンディーなおじさまの部長は
笑いながら通り過ぎようとする。
「おはよ、っぅございます!」
「おはようございます。部長。
ネクタイ曲がってますよ。」
すると部長は
結城は厳しいな…とブツブツ言っている。
『あ、そうだ。結城ー
須藤に言っといてくれ。
重い資料持ってる時に走ると
また前みたいに転ぶぞーって。ははは!!!』
うわっ!最悪だ。正人にバレたくなくて
言ってなかった事なのに...
私は苦笑いしながら正人の顔を見た。
するとこっちを向いた顔は
聞いてないぞ!って顔だった。
『しっかり見ててやれよー。危ないからッ』
と笑いながらホールを進んで行く部長。
その反面怖ーい顔をした正人がこちらを見ている。
「へー。重い資料持ってる時に転けたんだ?
俺言ってないか?危ないから走るなって」
ほら。般若みたいに怒ってこっち睨んでる…
私は素直にごめんなさい。と謝るが…
「帰ってゆっくり聞くよ」
不敵な笑みを浮かべながら営業部へと
ひっぱられる。
そしてそれを影で見られていたとは知らずに...