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愛してるからこそ...
第18章 田村さんと若菜さん
葛城さんと香澄ちゃんは
夕方5時頃にやってくるらしい。
私は早速キッチンを借りてご飯の準備をする。
田村さんのおうちにはキッチン用品があるから
すごく使いやすかった。
若菜さんは車椅子に座ったまま
キッチンのそばに居て私の行動を見ている。
田村さんと正人は
ダイニングテーブルで私と若菜さんを見ている。
「若菜さん食べられないものはありますか?」
『ううん。なんでも食べられるんです!』
「分かりました!
私の方が年下ので敬語は辞めてくださいね」
分かった。と若菜さんは言ってくれて
ずっと隣で見てくれていた。
しばらくしていると若菜さんの口数が
少なくなってきて見てみると
少し疲れた感じだった。
「若菜さん、お料理出来たら呼ぶので
少しだけでもお休みになってください!」
『でも...』
『若菜、ちょっとベッド行こう。
一時間くらい寝るといいよ。』
うん。朱里ちゃんごめんね。と若菜さんは言って
田村さんに連れられてベッドへ向かった。
「正人...」
私は正人をキッチンへ呼んだ。
どした?とやってくる正人は多分私の事を理解して
頭を撫でてくれた。
「お前は料理に集中したらいい。
若菜さんのことは田村に任せとけ!」