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第19章 愛美ちゃんの本心

月曜日の夜仕事が終わってから
愛美ちゃんと食事に出かけた。

分煙された居酒屋を正人に教えてもらって
予約もしてもらった。

私の残業が少しだけあったけど
そんなに遅くならない時間に来れた。

「愛美ちゃんつわりないなら沢山食べてね！
今日は私の奢りだから。」

『あの…部長は大丈夫なんですか？』

正人はどうやら私たち夫婦の心配をしてくれている。
でも今日は元々この予定だったから
お父さんとお兄ちゃん、正人にも夜ご飯は
外で済ませて帰ってきてねとお願いしていたの。


「大丈夫よ。
みんな今日は外食してくるから。」

『みんな？』

あ、そうか。
会社には引っ越したこと報告したけど
知らない人が多いんだった…


「あのマンションはもう住んでないの。
引越ししたんだ。うちの実家に！

その隣の土地をお父さんが買ってたみたいで…
お兄ちゃんが結婚したらそこに家を建てる予定
だったんだけどお兄ちゃんはまだ独身…

だから今は私たちが建ててるの。
結婚したら母屋はお兄ちゃん達が住んで
お父さんは私たちが建てた家に一緒に住むの。

お母さんがいないからお父さん何も出来ないし？」

今のざっくりした予定を愛美ちゃんに話すと
いいなぁ…と小さな声で言った。