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第19章 愛美ちゃんの本心

『私仕事を続けたいって言ったけど
本当は自信がないんだと思います…』

私は目の前にある揚げ出し豆腐を口にしながら
なんの自信と聞いてみた。

『結婚して妻として母として家事をして
仕事を続けていく自信です。

器用じゃないし料理だって得意じゃないのに
仕事を頑張る彼を支えて子供を育てて
仕事もしていくなんて無理だろうなって…』


私達は恵まれている方だと思う。
夫婦で働かないと生活が余裕ない所だったり
シングルマザーの方だっている。

結婚する相手によれば
仕事で遅くなってご飯がないと文句を言ったり
子育てや家事に非協力的人だっている。

金田さんもそこそこ稼ぎがあるだろうし
ちゃんと協力してくれそうな人だ。
正人も家事を手伝うと言ってくれる。

世の中の全ての家庭を知っているわけではないけど
生活費などは入れて外で遊び回ったり
子育てや家事に協力せずに浮気してたり
まったく生活費をいれずに全てを
ギャンブルや自分のものに使う人だっているはず。


でも私たちのパートナーはそうじゃない。
よき夫だしよき父になる人だと私は思えたの。


正人は結婚するってなった時
家事も子育ても協力するから仕事を辞めなくていいとはっきり私に言ってくれた。