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愛してるからこそ...
第19章 愛美ちゃんの本心
『私も彼のご両親な分かって貰えるように
いろいろ話をしたけど…
結婚を認めるから家庭に入れと。
そして夫として支えていけって。
辞めたくないんです…っ。
この仕事が大好きだから。
でもこの子に親がいないって言うのも
残酷だと思ってしまったんです…
優先すべきはまずお腹の子だと。
それから彼で私は1番最後だって。』
「愛美ちゃんはきちんと意思表示したのね?」
うんうん。と頷くだけの愛美ちゃん。
昔ならではの考え方を持っているから
仕事をやめろって言われるんだろう。
『彼はなんて言ってるの?』
愛美ちゃんは言葉を詰まらせながら
彼との話を教えてくれた。
彼は仕事を続けていいと思う。
お腹の子は間違いなく二人の子供だから。
だから何があっても離れない。
こう言ってくれた彼の言葉には
少し私もホッとした部分がある。
「ならその意思を彼のご両親にも伝えて
みんなで話してみるしかないね…
私も仕事辞めて正人を支えないとって
思っていたけど正人が辞める必要ないって。」
だからどっちも両立させようって決意した。
愛美ちゃんにも後悔してほしくない…
ちゃんと話し合って納得して欲しいから
決断をはやまらないでとお願いした。