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愛してるからこそ...
第2章 例の経理の女
朱里を抱えながら中に指を入れ一応掻き出す。
シャワーで洗ってやりバスタオルで体を拭いて
膝をガクガクさせている朱里を
お姫様抱っこでベッドに運んでやった。
「なー、ホントによかったのか?」
「何がー?」
ベッドに横になり俺の胸にすりすりと
猫みたいに顔を擦り付けてくる。
「中に出したこと」
「うん。だって結婚するし。
私だって正人との赤ちゃん産みたいし!」
可愛い。
ホントに可愛すぎるわ。
「でも、妊娠して出産するってなったら仕事
休まないと行けないんだぞ?」
不安で仕方なかった。
ホントだ。それは困るからやめてと言われたらと
一瞬のうちに脳内で妄想が広がる。
「いいの。だって今の時代女の人だって
仕事しながら子供産むでしょ?
うちの会社そういうのしっかりしてるから
産休で休んで育休取って復帰するの!」
泣きそうだった。
ちゃんと考えてくれていると思うと
朱里が可愛くて仕方ない。
ギューッと力いっぱい抱きしめてやる。
痛いよーと言いながらも顔は笑っていた。
「仕事復帰早くしたかったら俺が育休とろうかな。」
「いいの!私がとる!それで私が子育てして
正人に幸せな家庭つくってあげたいの。」
死ぬほど嬉しかった。
俺には家族がいないから。