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愛してるからこそ...
第23章 波乱の年末年始



看護師に言われたあと病室に戻ると
朱里が着替えて座っていた。


「どこ行ってたの…?」

どこか寂しそうに言う朱里を見てまた心が傷む。

「俺は…この先どうしたらいいんだ?
このまま何も無かったことには出来ない。」

伝えると朱里から返ってくる言葉に
また少し考えさせられる。

「無かったことになんてしなくていい。
昨日までお腹にいてくれた子供は
確かに私たちの子供だったんだよ。

また赤ちゃん出来たら次は産んで
あの子の分まで愛情たっぷりで
育ててあげようよ。」


朱里がそれで幸せならいいかと思う反面
自分の情けなさに落ち込む。

「私は大丈夫。
女の人って意外と強いんだからね。

正人。
これからもずっと一緒だから。」


また涙が止まらくなった。
すると今までとは逆に朱里が俺を慰めるように
背中をさすってくれた。

「ごめんな」

「もう!謝るの禁止!!
体調良くなったらまた赤ちゃん作ろうね。」

「ん。分かった。」




それから朱里は帰っていいと言われて
俺は浩輔さんに連絡して
迎えに来てもらいその日はそのまま家に帰って
朱里を休ませるようにした。

年末年始は朱里とダラダラ過ごすことなった。




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