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第26章 最愛最強の嫁

あれから朱里と行動を共にするようにした。
しばらく必死に仕事を片付け
無理かもしれないと予定を詰め込み
それをこなして行く。

自分でもビックリするくらいこなせている。
出勤も一緒なら帰りも一緒だ。
スーパーで買い物するのもデパートに行くのも。


あれから玲香の接触はないが
人事部長からの呼び出しがあった。

それも俺と朱里もだ．．．


『これは事実かね？！』

そこには俺と玲香の写真だ。
会社の前で腕を組まれて
朱里にビンタされた日の写真だった。


「事実ですが誤解です。」

『この写真と一緒に文章が入れられていた。
結城くん会社の前で堂々と不倫とは…』


違うんです。と話そうとすると
隣にいた朱里が声を上げた。

「違います！！部長は誤解してます。

みっともない話ですが彼女は主人の元恋人です。
って言っても10年も前ですけど…

それが年始に色々あって嫌がらせされてるんです。
会社がバレちゃってゴタゴタしてるだけです！」

しっかりとした口調でハッキリと言うから
人事部長はそうなのか？と聞いてきた。

俺も間違いありませんとと伝えると
それではなるべく早めに解決してくださいと言われた。