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愛してるからこそ...
第27章 同窓会
「時田くん。
私あの時にあんなことになって
あなたが私の胸がどうこう言いふらして
それからのその視線が嫌で
サラシを巻いたり色々してきたの。
でもそれを解放してくれたのが旦那さんだった。
彼はありのままの私を受け入れてくれたの。
だから私はあなたには堕ちないから。」
はっきり言った朱里はすごく綺麗に見えた。
そんな朱里を見てカッコイイとも思えた。
『ふっ。俺は別に嫌いになった訳じゃないのに
別れるって言われてどれだけ落ち込んだか。』
「じゃぁ、私がどれだけ傷付いたか分かる?」
朱里が言うことが正しい。
隣にいた男が時田を止めた。
『時田もう辞めろ。情けないって。
これ以上須藤を傷付けるなよ。』
時田という男が可哀想に思えてきた。
ここまで女を馬鹿にして自分の事を棚に上げて
蔑むことしか出来ないんだと思うと…
「朱里、帰るぞっ!
時田さんこれ以上何かあれば
適正な対応をとりますので。」
『ふ、ただの会社員がそこまでするのか?』
「ただの会社員でも俺は会社を背負っているので。
それに部下を馬鹿にされても対応をとりますし
友人の弁護士にも話をしようと思います。」