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愛してるからこそ...
第28章 あの日からもう一年
「あ、安藤く、ん…」
私が名前を口にすると希望ちゃんは
顔を真っ赤にしてあわあわ…
『何で分かったんですかー!!
恥ずかしすぎます!!////』
何でって言われても…
希望ちゃんは一番若い営業部の女の子。
多分今年24歳になる。
私達は今年32歳になる。
つまり8つも違うんだ!!
「前に正人に安藤くんはサバイバルゲームが好きって聞いたことあったんだぁ!
だから安藤くんと付き合う子はドMじゃないと…
って言ってたんだ、けど...」
『私ドMじゃないですよ?
どちらかと言えば攻撃して当たると嬉しいので…』
つまり希望ちゃんはドS…
ってことは安藤くんがドMなの?
「きっかけはなんだったの?」
給湯室でこんな恋愛話をしているのは私達くらいだ。
みんな忙しそうにしてるのに…
『前に林さんが発注ミスした大量のグローブを
社用車に積みに行く時に落としちゃって…
それを外から帰ってきた直くんが
一緒に拾ってくれたりして…
その後エントランスで小銭ばらまいた時にも
拾ってくれて...
それから仲良くなって社食などで話して
連絡先交換して...
って恥ずかしいから辞めていいですか?』