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第28章 あの日からもう一年

「あ、っりがと…」

「どういたしまして。」


箱を開けてみたらと言われて
不織布からだしてリボンを解いて
包み紙を開けて箱を開けると


中にあったものは…

大好きなブランドのロゴがある紙袋…


中に入っていたものは…
バッグとキーケースとお財布とポーチ


「誕生日おめでとう。」

正人に言われて思い出した。
私は今日で32歳になったのだ。

忙しかったのと正人が誕生日をに意識させなかったから
すっかり忘れていた。


「ぅっ…あ、ありがとぅ．．．！」

「泣くなって。なんで泣くんだよ。」


ごめんね。嬉しくってつい泣いちゃった…



「欲しいからボーナス出たら買おうと思ってたの」

「よかった。嫁の行動を観察すれば
欲しいものがすぐわかる俺ってどう？」

「最高っ！！」


本当に素敵な旦那だと思う。
家事にも協力的だし仕事もするし
頼りになると思っている。


「あとこれはプロポーズから一年で
いつもありがとうって意味を込めて。」

真っ黒な小さな正方形の箱には
キラキラ光るダイヤのピアスが．．．

「もぅ…何で…」

今日は私を泣かせる日みたい。
嬉しいはずなのに涙が止まらない．．．