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愛してるからこそ...
第29章 結婚記念日と新居



「朱里来い。」


帰ってきたばかりの朱里を給湯室へ呼び説教を始める。


「お前その格好でウロウロしてきたのか?」

「うん!今日暑くてジャケット着てられない!」


はぁ。とため息をついて胸をつつくと
辞めてよっ!と抵抗する朱里は本当に鈍い。


「真っ白のブラウスなのにそんな下着付けるって
何考えてんだ?あ?」

首を下に向けた朱里は苦笑い…
「透けてるね...」


!!!!



「透けてるねじゃねぇよ。バカかお前は!」

「だって暑いんだもん…」

「頼むからジャケット着てください。
それにもう中だからエアコン着いてんだろ?」


渋々といった感じでジャケットを着て
デスクに戻っていった...

こんな心配いついつまですりゃいいんだ
と頭を悩ませながら…


5分ほどしたら奥村が帰ってきて
すごく機嫌が悪そうだった。

「奥村出て来てくれたか?」

『はい』

怖っ。何で怒ってんだよと心の中で思ってると
直樹が営業部にやってきた。

「どした直樹?」

『結城ちょっとこの子借りるね?』

直樹は奥村の手を引いて営業部から出ていった。


いやいや、パソコン入れ替えの受理はされたのか?
それすら聞けずにいた俺…


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